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大中 恩:歌曲集「きえないこころ」12月新刊

師走というだけに、12月はあっという間に時間が過ぎていきますね。
明日で今年は仕事納めです。
一年ふりかえると、反省は多々あり...
でも新しい出会い、チャレンジもした一年でもありました。
皆様はどんな一年でしたでしょうか。



今月は大中恩先生の歌曲集「きえないこころを出版致しました。
歌曲や合唱曲を編集していると、たくさんの素敵な詩と出会う機会があるのですが、
今回の歌曲集に収録されている山岸千代栄先生の詩は、原稿をいただいて読んだときに、涙がでてきました。

歌曲集「きえないこころ」ー天使たちのおかあさんへーは、東日本大震災のあと暫くして、山岸先生が大中先生にお送りした詩です。
 母でもある山岸先生は、大震災で愛する子どもを亡くされた大勢の方々を想いながら、詩を作ろうとしている中、愛する御次男を亡くされました。深い哀しみのなか、「書かねばならない」と今回の「きえないこころ」のコトバが生まれたそうです。

歌曲集「きえないこころ」の他に、「手をつなぎたい」「母の願い」という2作品が収載されています。こちらも愛する人、母の気持ちをうたっています。

大中先生は「"母"としてのイメージを、そのまま音に記してみました」と前書きに記しておりますが、大中先生の紡ぐ音は優しく、時に力強く表現され、お二人の魂が込められた作品になっております。

来年の5月5日にカワイ表参道のコンサートホールで、歌曲集「きえないこころ」が演奏される予定です。

山岸先生が、子どもはいくつになっても、母からしたら子どもなのよ...とおっしゃっていました。

お正月、いつも心配ばかりかけている母に感謝の気持ちを伝えたいと想います(父にも...)。


皆様、佳いお年をお迎えください。