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千原英喜:天草雅歌<第二集> 11月出版

今月新刊、千原英喜先生の混声合唱のための
天草雅歌<第二集>〜東方への道〜が、ついに出版いたしました。

天草雅歌<第一集>では、北原白秋の「邪宗門」に収載されている11篇の詩からなる「天草雅歌」から4篇を作曲し、今回第二集では、残り7篇を作曲しました。

第一集とはまた違った曲想で、白秋の謳う天草の情景や心情に作曲者の空想世界を重ねて歌うエキゾチックで悲しく歌う希望に満ちた作品になっております。




今回、作品はもちろんのこと、まえがきに掲載した千原先生の各曲の解説は必見です!
千原先生の切支丹の歴史的背景を熟知しているからこそ生まれる空想世界の音楽、だからこんなにも切なく、美しく、エネルギッシュなのか...と納得です。

解説を編集しているときに、「棕櫚樹」というコトバがあり、読み方を千原先生に伺ったところ、先生から「樹」を削除して下さいと御返事がありました。「この白秋の南蛮趣味の時代に棕櫚樹と書いて「びんらうじゅ」と読ませる文があり、そのつもりの考えでしたが、今一度、檳榔樹(びんろうじゅ)を調べると、純南洋産のものでした。天草地方では生えないとの見解も出るでしょう」とのことなのですが、先生の探求心は本当にすごいです!

そんな、北原白秋と千原英喜が表現する「天草雅歌<第二集>」お勧めです!

どんな曲なのかご興味のある方、ブレーンミュージックから本城正博さん指揮・パナソニック合唱団の演奏でCD(OSBR-29043)が発売中です!
(出版楽譜とは一部異なる個所があります)