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《雪だるま》_1908年、コルンゴルト11歳の作曲

コルンゴルトのピアノ作品集《雪だるま》8月15日に全音より発売!
(世界で)初めてのピアノ曲集になります。
コルンゴルトは20世紀前半(第2次世界大戦前)のアメリカ・ハリウッド映画界で優れたシンフォニック・スコアによる音楽を作曲した作曲家として有名で、また近年では代表作『ヴァイオリン協奏曲ニ長調』が多くの演奏家に取り上げられ、広く親しまれています。
そのコルンゴルトが書いた魅力的な音楽は、映画『スター・ウォーズ』シリーズでジョン・ウィリアムズが壮大なシンフォニック・オーケストラを使って書くようになるハリウッド・スタイルの新しい映画音楽の境地を導いてくれたのです。

ところで20世紀初め、世紀末ウィーンの華やかなりしころ、突如 音楽界に登場した11歳の少年 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトは、そのたぐいまれな才能によって「神童」と謳われ賞賛されました。その時に発表された彼のデビュー作が バレエ=パントマイム《雪だるま》です。
その中からコルンゴルト自身によって4つの短かい楽章にまとめられたピアノ曲として編曲されたものが、今回の新刊「コルンゴルト ピアノ作品集」の最初に収められている『《雪だるま》:パントマイムによる4つのやさしい小品』です。

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第1曲 雪だるまのワルツ [上の楽譜はその最初のテーマの部分]
第2曲 間奏曲 [軽やかで優美なワルツ]
第3曲 セレナーデ [登場人物ピエロが窓辺のコロンビーヌに寄せてヴァイオリンを奏でる場面の音楽]
第4曲 ピエロとコロンビーヌ [Valse lente(ヴァルス・レント)のスタイルによる音楽]