1974年に出版された
中田喜直編曲「2台ピアノのための軍艦マーチによるパラフレーズ」
が再入荷致しました！！
おなじみの「軍艦マーチ」のメロディーをモチーフにした中田喜直先生の2台ピアノ作品で、もう随分前に出版されたものです。
現在では"パチンコ屋さんで流れるメロディー"というイメージがついてしまっていますが、中田喜直先生は序文でこのように述べておられます。
「1900年に発表された、瀬戸口藤吉作曲の「軍艦行進曲」は日本の代表的な行進曲である。第2次大戦中、日本海軍の戦果を発表する時などに多く使われたため、戦争讃美の曲のように言われ、戦後は全く不遇であった。また現在は、パチンコ屋などできかれることが多く、亡くなった作曲者は、たぶん悲しんでいることと思う。」（序文より）
そうだったんですね･･･。
この編曲作品の中には様々な軍歌やラッパのメロディーなどを加えているほか、中間部にはショパンの「葬送行進曲」が出てきます。なおも序文によると、「戦争中、軍艦マーチがラジオで演奏されるたびに、多くの人々が死んでいったことを哀悼するためである。」とあります。
この曲は、中田喜直先生のたくさんの想いの込められた作品なのですね。
多くの方にご覧頂きたいです。
↓こちらから
中田喜直：2台のピアノのための「軍艦マーチによるパラフレーズ」
なお、この軍艦行進曲の碑は横須賀の三笠公園にあるそうです。
「三笠」といえば、あの司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に出てくる主人公、秋山真之が乗り込んだあの戦艦「三笠」ですよ！
むむ･･･見に行かなくては！！