昨年12月20日のブログで報告しました栃木県岩舟町のコスモス・ホールでのセッション録音。
木野雅之さん(ヴァイオリン)と式守満美さん(ピアノ)の演奏による〈ハチャトゥリャン〉のヴァイオリンのための作品集が、来月4月21日いよいよCD発売されます。(日本アコースティックレコーズ NARD-5038)
曲目は、今まで世界的にも(またロシア、アルメニア本国でも)一部を除いては録音されることがなかった作品です。「ヴァイオリン・ソナタ」や「ソナタ=モノローグ(無伴奏ヴァイオリンのための)」をはじめ、これまで全音から出版した5つのオリジナル作品に加えて木野さんは、オーケストラの演奏でよく知られている《ガイーヌ》からの3曲、そして人気の「ワルツ」を含む《仮面舞踏会》からの2曲のヴァイオリン&ピアノのためのトランスクリプションを選んで演奏しています。(そのうち《仮面舞踏会》からのノクターンは、全音から出版したハチャトゥリャン自身による編曲版です)
この新しいCDはHRカッティングというビクタークリエイティブメディアが開発した技術が採用されるとのこと。これはハイビット・ハイサンプリングのマスターからCDの標準フォーマットに落とすことなくダイレクトにカッティングするという新しいシステムです。高音質が期待できます。
(株式会社JVCケンウッド)
筆者が試聴したディスクはこのカッティングを使用したものではありませんでしたが、木野さん独特の張りのある均一で豊かなヴァイオリンの音がよく捉えられていて、「木野ヴァイオリン演奏の魅力」+「未体験のハチャトゥリャンのヴァイオリン作品」を味わえる最上の録音に仕上がっていました。どうぞご期待いただきたいと思います。
これはハチャトゥリャン/ヴァイオリン作品の決定盤の登場!!といえるものでしょう。
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