日曜日の夜9時からEテレで放送されている『N響アワー』の先週9月18日放送では、大戦後の日本の音楽界を牽引した作曲家で指揮者の尾高尚忠(1911-1951)の特集番組だった。
演奏は尾高の代表作である『フルート小協奏曲(Op.30a)』(フルート協奏曲の原曲)と『交響曲第1番(Op.35)』の2曲が放送された。(いずれも全曲を放送)
ゲストとして『交響曲』の指揮にも当たった尾高の次男の尾高忠明が迎えられたが、忠明氏はその未完成の2つの楽章からなる『交響曲』の自筆のスコアをスタジオに持参し、視聴者に向けてその貴重な資料を公開していた。またその自筆スコアを巡って司会の西村朗氏が、色々と感慨深げなコメントをしていたのが印象深い。
ところで全音では、この放送された協奏曲と交響曲の2作品を全音スコアで出版していることをみなさんご存知でしょうか。
何とも名誉なことですが、N響アワーでは細部まで見ることが出来なかったこの『交響曲』の自筆スコアのファクシミリ版が、廉価で(なんと本体価格1,900円!)自分のものにすることが出来るのです。また『フルート小協奏曲』は、キレイに浄書されたスコアで見ることが出来ます。
いずれも全音HP、また楽譜のネット販売の各サイト、また楽器店等で購入できます。