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2011年リスト・イヤーの真っ只中ですが

リストの〈ハンガリアン・ラプソディー〉の第2番

 ド ドー (ジャジャーン)

 ド シb ド シbー (ジャジャーン)

この有名な始まりをオーケストラの演奏で聞いたことがある人も多いハズ。

実はリストが書いたピアノのオリジナルでは、

 ド# ド#ー ド# シ ド# シー 

なんですが(つまり嬰ハ短調)、
これを最初に挙げたようにハ短調,つまりハ音(ドの音)で始めるようにしたのが、

ミュラー=ベルクハウス 
という人がオーケストラ編曲した〈ハンガリアン・ラプソディー〉第2番です。

ちなみにリストの弟子であったドップラーがやはりオーケストラ編曲したものでは,ニ短調になっているので,「 レ レー 」と始まります。
これだとちょっと上ずって聞こえるので、結構曲のイメージが変わってきます。

今回このハ短調のオーケストラ版、「ミュラー=ベルクハウス編曲版」のスコアが全音より詳しい解説付きで発売。

ミュラー=ベルクハウスって誰!? と思っていた人も、このスコアの解説を読めば納得の新刊です。