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運動会の名曲がピアノで弾ける! ピアノ・ソロ版のカバレフスキー《道化師》

近ごろテレビのドラマやCMなどで、いろいろクラシック関係のものが増えているせいか、書店の音楽書コーナーでも、一般の読者対象にクラシック知識本などが目白押しに並べられているようです。特に最近はオーケストラ関係ものが多く目についてきているように感じられますが、これも「のだめ」効果からでしょうか。

さてオーケストラ曲でも、その「のだめ」できわめて人気が出ているのが、ベートーヴェンやブラームスの交響曲や、ラフマニノフやガーシュインのピアノ独奏とオーケストラのための曲(いわゆる協奏曲)といった、これまで一般の人たちには手を出しにくいために聴かれていなかった規模の大きな作品で、これはこれでとても良い傾向だと思いますが、皆さんが子供の頃から耳にしていたオーケストラの曲って、こういう長くて大変な曲じゃなかったですよね。

 

何といっても思い出深いのは、小学校で「お掃除の時間」や「下校時間」に校内放送でかかった音楽、また年間行事、特に「運動会(体育会)」の入退場や競技中のときにスピーカーから流れていた曲などで、ドキドキしながら耳にした音楽だけに、皆さんの耳によく残っていて、その曲を聞いただけで子どもの時に体験したイメージがよみがえってくるのではないでしょうか...。

「ウィリアム・テル」「スケーターズ・ワルツ」「モルダウ」・・・など、今もオーケストラの名曲集といわれるCDにはよく収められている曲ですが、運動会のかけっこ(死語? =短距離走)や障害物走の時に、どこの学校も必ずといっていいほどスピーカーから流れていたのが、カバレフスキーの組曲《道化師》の第2曲「ギャロップ」、そして第1曲目の「プロローグ」ではないかと思うのです。

 

カバレフスキー?・・・って、あのピアノのレッスンでよく使われている「子どものためのピアノ曲」や「ソナチネ」の作曲家のこと?

・・・そうです。そのロシア(ソヴィエト)の大作曲家ドミトリー・カバレフスキー(1904-1987)がやはり子どものために作曲した、児童劇「発明家と道化師」(1938年)の音楽を、小さな編成のオーケストラのために演奏会用の「組曲」としてまとめたのが《道化師》作品26です。

そして最初の第1曲と第2曲の「プロローグ」と「ギャロップ」が、学校行事用に作られたレコードに収められていて、運動会の競技中の伴奏にとてもふさわしい曲として広く使われたので、皆さんの耳に印象深く残る「名曲」となったのです。

 

ところでこの《道化師》がピアノ曲として弾けるってご存知ですか? 

カバレフスキーの生前中、本人とも実際に会ったことがある、日本の作曲家の中島克磨さんに、やさしく弾けるようにお願いして編曲してもらった楽譜が全音で出版されています。カバレフスキーのオリジナルのやさしいピアノ曲「子どものための・・」に入っている曲と同じ感覚で弾いていただけるように易しくアレンジされています。ぜひこれからのレッスンで使ってみては如何でしょう。

 

【ピアノ・ソロ おすすめ楽譜】

・カバレフスキー ピアノのための組曲《道化師》(全音ピアノライブラリー)

 ISBN978-4-11-160712-8  定価[本体1,600円+税]

 

 

この《道化師》は、オリジナル全10曲がピアノに編曲されていますが、どれもがとても魅力的な音楽で、上の2曲の他にも、お洒落な舞曲の「ガヴォット」「スケルツォ」や、優しくしみじみとして感動的な「小さな叙情的な情景」、また「間奏曲」や「終曲」では、「ギャロップ」「プロローグ」が途中で聞こえてくるので、どの曲もきっと楽しく演奏していただけることでしょう。

 

 

butaneko

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