もうあと三日で今年も終わりです。
ところで、大晦日の深夜には、テレビ東京(TX)で「東急ジルベスターコンサート」を放送しますが、その今年の年明けカウントダウンでは、大友直人の指揮でホルストの「木星(ジュピター)」が演奏されるそうです。
年が明ける深夜12時に徐々に近づく中、ダイナミックにオーケストラが奏でる「木星」の演奏を、わくわくハラハラドキドキしながら耳を傾けて新年を迎えたら、興奮冷めやらぬ中、自分も「木星」<「惑星」を弾いてみたい! ...と感じるかも。
2009年も残すところあと僅かとなりましたが、本日は、12月に発売されました青島広志先生の「究極の楽典」をご紹介致します!
「楽典」とは、簡単に言ってしまうと、楽譜を読み書きする為に必要な知識です。
ですから、音楽をただ聴くだけなら「楽典」の知識はなくとも楽しめます。
でも、楽典を理解できると楽しみ方はぐんと広がります!
たとえば、「楽譜を眺めながら曲を聴く」なんてことも、やってみると面白いですよ。
曲の構造が見えるので、聴いただけではわからなかった新たな発見がたくさんあります。
この「究極の楽典」の魅力はなんといっても、青島先生による丁寧な解説です。
読み進めるうちに、楽譜に書かれているのはただの記号だけではなく、そこには歴史があり、作曲家の想いが込められているのだ、ということを感じて頂けると思います。
楽典についてこれから学ぶ方も、ひと通り知識をお持ちの方も、本書を利用して音楽をもっと深く楽しんでください!します!
近ごろテレビのドラマやCMなどで、いろいろクラシック関係のものが増えているせいか、書店の音楽書コーナーでも、一般の読者対象にクラシック知識本などが目白押しに並べられているようです。特に最近はオーケストラ関係ものが多く目についてきているように感じられますが、これも「のだめ」効果からでしょうか。
さてオーケストラ曲でも、その「のだめ」できわめて人気が出ているのが、ベートーヴェンやブラームスの交響曲や、ラフマニノフやガーシュインのピアノ独奏とオーケストラのための曲(いわゆる協奏曲)といった、これまで一般の人たちには手を出しにくいために聴かれていなかった規模の大きな作品で、これはこれでとても良い傾向だと思いますが、皆さんが子供の頃から耳にしていたオーケストラの曲って、こういう長くて大変な曲じゃなかったですよね。
何といっても思い出深いのは、小学校で「お掃除の時間」や「下校時間」に校内放送でかかった音楽、また年間行事、特に「運動会(体育会)」の入退場や競技中のときにスピーカーから流れていた曲などで、ドキドキしながら耳にした音楽だけに、皆さんの耳によく残っていて、その曲を聞いただけで子どもの時に体験したイメージがよみがえってくるのではないでしょうか...。