全音11月新刊 アラム・ハチャトゥリャンのバレエ音楽《スパルタクス》の組曲「第1番」「第2番」「第3番」のポケット・スコア3冊を一挙に発売するのに伴い、ハチャの自作自演(指揮)を聴いているファンの方から、「どのスコアを買えばいい?」という、お問合せが必ず来そうなのでそれに先駆けて、このブログ記事で、この曲はどの組曲に収録されているのかを紹介してしまおう! というガイド編の2本目です。
今回は、1977年2月にロンドン交響楽団を振って英EMIに録音された4曲*についての情報です。ちなみにこれは作曲者が亡くなる前年(15か月前)の録音です。
(*の説明については「続き」をどうぞ)
*国内盤は同じくハチャ指揮の《ガイーヌ》抜粋とともにEMIミュージックジャパンからTOCE-3209として1997年に発売があって以来?で、まだ廃盤ではないようですが(ショップのネット販売では現役の模様)、発売から10年以上経っているので現在どこでも買える状況なのかは不明です。
*輸入盤は、UKでEMI-CFP(Classics for Pleasure)盤として3932292で最近まで出ていたようですが(スヴェトラーノフ指揮のグラズノフ《四季》の「秋」とのカプリング)、これはどうも廃盤になってしまったようで、配信での販売のみのようです(EMIミュージックジャパンでダウンロードできます)。故にこのEMI盤は、現在CDとして買いにくい状況になっていて、ウィーン・フィルのDECCA盤はいつでも買えるのに比べるとちょっと寂しいですね。
(全音ではCDのお取り扱いはしていません! あしからず)
さてハチャトゥリャン/ロンドン響の抜粋曲目と、組曲版スコアの照合です。
1. Variation of Aegina (エギナのヴァリアシオン)
→第1組曲(第3曲)
2. Adagio of Spartacus and Phrygia (スパルタクスとフリギアのアダージョ)
→第2組曲(第1曲)
3. The Entrance of Harmodius - Adagio of Aegina and Harmodius (ハーモディウスの入場~~エギナとハーモディウスのアダージョ)
→第1組曲(第2曲)
4. Dance of the Gaditanae - The Rebels' Approach (ガディスの娘たちの踊り~~反逆者の接近)
→第2組曲(第3曲)??※
【※上のような状況のため、今のところ盤を入手できていませんので(筆者はダウソロードで聴くのは好まない)、演奏内容は今のところ未確認です。確定的な情報でなくて申し訳ありませんが、実際に組曲のナンバーと録音の内容が一致するのかどうかはわかっていません(標題で当たっているだけです)。実際にハチャ指揮のEMIの録音を試聴できて、もし違っている部分などが判明した時は、あらためてレス記事を書くことにしますのでご了承ください。】
以上。
つまり、とりあえずは「第1組曲」と「第2組曲」を買えばいい。ついでに「第3組曲」も買って組曲版を3冊すべて揃えるとイイです。(笑)
なお、ハチャの録音で演奏している個所や内容が、ここで紹介した組曲版の曲とは内容が違う! など、詳しくご存じの方でご意見がありましたら、忌憚なくコメント欄にレスしてください。
ウィーン・フィルと録音したDECCA盤については、(その1)をご覧ください。
ハチャトゥリャン指揮《スパルタクス》のCDを聴くならこのスコアを買え!(その1)